FXはゼロサムなのか?

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■ FXトレードは、本当にゼロサムなのか?

 

FXトレードで稼いでいる人に対する

 

やっかみの声のひとつとして、

 

「FXトレードはゼロサムゲームだから

世の中に何も価値を産んでいない」

 

というものがあります。

 

市場全体の規模が変動する株取引と違って

FXでは誰かが得する裏に損している人がいる。

 

だから、何の価値も生み出さずに

人の損を当てにしたFXで稼ごうとする輩は

ケシカラン、という主張です。

法律で許可されていることを

ケシカランといって批難したくなる人の

行動やフォーカスの妥当性はさておき、

 

そういった社会的同調圧力がブレーキになって

トレード技術は十分に身についていながら、

稼ぐ金額が伸び悩んだり、

ドローダウンを更新する人が居るのも事実です。

 

そもそも、FXに取り組むこと自体を

コソコソとやましさを感じながら隠し事のように

している人も大勢居ます。

ここで少し、

 

「FXで稼ぐトレーダーは

本当に価値を生んでいないのか?」

 

について考えてみて、

 

必要であれば、

 

社会一般に浸透している

FXに対する何かしらの思い込みの主張を

訂正したいと思います。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■価値を生み出すとは?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

価値についての定義の仕方は

いろいろあります。

 

それについてココでは議論しません。

 

議論しませんが、

ほとんどの人が「価値を生む」というときに

イメージしているのは

イノベーションのことではないでしょうか。

 

・ゼロからイチで世界になかったものを作る

・1+1を組み合わせのアイデアで10にする

 

などです。

 

スティーブ・ジョブスや

クリエイタータイプの経営者の

魅力的なストーリーは注目されやすいので、

 

イノベーションこそが

「価値を有む」ことだという印象が

できてもムリもありません。

 

けれども

 

イノベーションが 価値を生むことはありますが

価値が 必ず イノベーションから生まれるかどうかには

異議がありそうです。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■タイミングで価値を生み出す

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

飛行機やホテルなど、

予め販売量の最大数が決まっていて

販売数によってコストに大きな差がでない商品の場合、

 

購入タイミングで、同じ商品が

違った価格で売られることはよくあります。

 

早く買ったほうが安かったり、

売れ残りで直前になると安かったり。

逆に、直前だからこそ高かったり。

 

このとき販売された座席シートや宿泊する部屋に

イノベーションの差があるわけではありませんよね。

 

価格は受容と供給のバランスで決まりますが

そのバランスには「タイミング」

という概念を入れることで、

価値を生まれるもうひとつの方法がわかります。

 

消費者目線で考えると、

たとえば、夏服は秋口に買って、

チョコレートは2月15日に買う。

するとコストは安くなります。

 

けれども、

「季節に合った服を着る」とか

「季節イベントを楽しむ」という

感情的な価値は下がります。

 

逆に言うと、

12月24日に最近親密になった異性とのデートの

予定が入った男性にとっては、

 

「26日だと割引しますよ」と言われても、

2倍の金額を払ってでも24日に予約を入れたい

というタイミングの価値を優先したいのです。

モノを作って売ることでも

タイミングの価値はあります。

 

みなが必要だと思っていないときに、

材料を仕入れて製造しておけば、

低コストでたくさん作りおきしておけます。

 

必要だとわかってから作るのだと

時間あたりの製造量が許容量を越えたときに

供給量が限られて欲しい人に行き渡りませんし

材料費も高くなるので、価格も高くなります。

 

けれども、

タイミングをずらして準備していた場合は、

「そのタイミングで欲しい」人たちに

安く、十分(大量)に供給することができます。

 

実際に、3.11震災後は

ボルビックミネラルウォーターが

定価の4倍で販売されてましたし、

 

「欲しい」と思った人が殺到した

放射能測定機は定価の10倍以上で

取引されていました。

これを売り手目線で

少し抽象度を上げて考えると

 

・みんなが不要なときに買い

・みんなが必要なときに売る

 

つまり、

みんなと逆のことをすることで

 

言い換えると、

 

みんなと同じことを

みんなとは「逆のタイミング」ですることで

価値を生み出しているのです。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

流動性という価値

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

FXトレードで取引する「通貨」を

売買することが必要ないちばんの理由は、

国をまたいで物を売り買いするためです。

 

現地で消費行動をする場合もありますし、

貿易の決済の場合もあります。

 

ここでもし、

 

現地の通貨が

クリスマスのホテル予約のように

「売り切れ」で手に入らなければ、

 

外国からの仕入れの支払いができなくて

貿易活動が実質、停止してしまいます。

 

通貨取引の流動性が確保されていなければ、

売り切れ状態が起きて、

価格が暴騰・暴落を繰り返したり、

取引そのものができなくなるのです。

 

実際に不動産の取引の場合は、

何かの理由で急遽現金が必要になって

手放して現金化したいと思っても、

 

「その」不動産を「いま」必要な人が「すぐ」みつからなければ

不動産が本来持っている価値よりも

大幅に値引きしなければ売れないこともあります。

 

 

為替市場では、

国家間での円滑な買い物、貿易が可能なように

大量の資金を運用する機関投機家たちが、

資金を「為替変動リスク」にさらすことで

【流動性】という価値を提供しているわけです。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

為替トレーダーの生み出す価値とは?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

為替市場に流通している資金量からしてみれば、

一般個人投資家の資金量なんて微々たるものです。

 

生噛りでFXを始めて損したからといって

利益を出したが「奪っていった」かのごとく考えるのは、

適切なタイミングで正しい行動を取る売買スキルの習得と

規律を守ることを怠った人の逆恨みだとわかるはずです。

 

 

9割以上のFXの新規市場参加者が

損をしているとも言われていますが、

 

実際のところ、

 

9割以上のFXの新規市場参加者が

あたかも一攫千金狙いのギャンブル気分を味わうか、

 

キャバクラでの接客を期待する客のような

自分の正しさを認められたいという感情を得たいがために

 

正しくないタイミングで売買行動を行って

そのコストを市場に支払っているだけです。

クリスマス当日にホテルの予約を取った男性は、

同じ部屋が翌日2万円安く売られているのを知って

「2万円損した」と考えるでしょうか?

 

特定の日にいい思いをしたいという感情の対価として

2万円多く支払っただけだと考えるのが妥当でしょう。

 

型落ちになって8万円で売られているパソコンを

1年前の発売開始と同時に10万円で買っていた人は

販売者から2万円搾取されていたのでしょうか?

「お金」という基準だけで考えるとゼロサムに見えますが、

タイミングという視点で「価値」を考えると

つねに、フェアな消費行動として対価を交換しているのです。

 

FXトレードは、本当にゼロサムなのか?

 

お金という基準だけで物事を考える人は

そう判断するでしょう。

 

けれども、

 

価値に基準をおいて世界を見る

神無き時代のアルケミストは

違った判断をする視点も持っています。

 

そしてもし、

 

自分自身が

トレーダーとして行動するならば

感情の解消をトレードに求めない規律を持つことで

 

タイミングによって

より大きな価値を生み出せる

明晰な思考と感情の習慣を持とうとするでしょう。

お金を絶対基準として物事を考える

青いカプセルと、

 

価値を基準に物事を考える

赤いカプセルと、

 

あなたはどちらを飲みますか?

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